片山立志の通関士絶対合格コラム 第1回

皆さんこんにちは、片山立志です。

今日から演習を通して、通関士試験絶対合格を目指しましょう!!

問題

特定輸出者が輸出申告を行い、税関長の輸出の許可を受けた貨物は、特例輸出貨物に該当する。

◯か☓か?

解答・解説

答えは、〇です。

まず「特例輸出貨物」「特定輸出貨物」それぞれの定義を整理しましょう。

●特例輸出貨物:
特定輸出者の行う特定輸出申告、特定委託輸出者の行う申告を特定委託輸出申告、特定製造貨物輸出者の行う申告を特定製造貨物輸出申告という。
そして、これらの申告により税関長から輸出許可を受けた貨物を総称して特例輸出貨物と呼ぶ。
●特定輸出貨物:
特定輸出者が特定輸出申告を行い許可を受けた貨物は、特定輸出貨物と呼ぶ。

つまり、「特定輸出貨物」は「特例輸出貨物」のなかに含まれているため、
特定輸出貨物は特例輸出貨物に該当するということです。
主語が「特定委託輸出者が~」「特定製造貨物輸出者が~」という文章だとしても正しい文章です。

AEO制度の中で、輸出申告後保税地域等に入れないで輸出許可が受けられるのは、特定輸出者の行う申告だけではありません。ほかに特定委託輸出者や特定製造貨物輸出者が輸出申告した場合も同様です。

関税法では、特定輸出者が輸出申告し、許可を受けた貨物(特定輸出貨物)と特定委託輸出者や特定製造貨物輸出者が輸出申告し輸出許可を受けた貨物を併せて「特例輸出貨物」といっており、本問はこの厳密な理解を問うものでした。

皆さんは正解できましたでしょうか。

「特定」や「特例」という言葉が出てきますが、混乱しないよう注意してください。

マウンハーフジャパン【通関士絶対合格通信講座】メルマガ 2021/12/19 配信分掲載

2024年度通関士絶対合格通信講座 お申込み受付中!

通関士受験指導の第一人者「片山立志」先生の講義を受講できるのはマウンハーフだけ!

通関士絶対合格通信講座の申込受付スタート!!