片山立志式通関士の基礎 第27回
皆さんこんにちは、片山立志です。
では、本日の問題です。
問題
輸出しようとする貨物を沿海通行船に積んで開港へ運送しようとするときは、税関長に申告してその承認を受ける必要はない。
◯か×か?
解答・解説
保税運送の承認が不要な場合の問題です。
保税運送とは、開港、税関空港など相互間を外国貨物のまま運送することです。これに該当する場合は、保税運送の申告を税関長に行い承認を受ける必要があります。
さて、本肢は、輸出しようとする貨物を運送しようというものです。輸出しようとする貨物は、まだ、内国貨物です。内国貨物を運送するのですからこの場合は、保税運送の承認は不要ですね。したがって、正しい◯です。
これが、「輸出許可を受けた貨物」であれば、外国貨物になります。ですから、沿海通行船で開港まで運送する場合は、保税運送の承認は必要です。
保税運送の手続が不要な場合はしっかりとまとめておきましょう。
来週お会いしましょう。
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