片山立志先生の通関士合格ポイントコラム 第26回

皆さんこんにちは、片山立志です。

前回に引き続き、今日も貨物の収容について解説していきます。
第57回通関士試験の情報が発表されました。

問題

【次の文章を読み、○か✕か答えなさい。】

収容された貨物について収容の解除を受けようとする者は、収容に要した費用、収容課金及び当該貨物の関税を税関に納付し収容解除の承認を受けなければならない。

解答・解説

前回のおさらいですが、通常、保税地域に置かれた外国貨物が法定期間を過ぎても、まだなお置かれている場合に税関長が当該貨物を占有をもって「収容」をします。そして、この収容の解除を受けようとする場合は、収容に要した費用、収容課金を税関に納付して解除の承認を受ける必要があります。
本問をよく見てみると、当該貨物の”関税額”も必要であるとしていますが、収容の解除に関税額の納付これはいりません。

したがって、正解は「誤り」です。

いかがでしたか。収容の問題は、繰り返し出題されるところですので確実にしておきましょう。
なお、収容の効力も試験の論点の一つです。たとえば、「収容された貨物から生ずる天然の果実に収容の効力が及ぶ」ことなど繰り返し出題されています。

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