片山立志先生の通関士合格ポイントコラム 第4回
皆さんこんにちは、片山立志です。
じっくり学習時間を確保できるGWこそ追い込みの時期です。
演習を通して、一緒に通関士試験絶対合格を目指しましょう!!
問題
【次の文章を読み、○か✕か答えなさい。】
輸入貨物の包装に原産地について誤認を生じさせる表示がされている場合、税関長は、当該貨物の輸入申告をした者に対し、期間を指定して、その者の選択により、その表示を消させ、若しくは訂正させ、又は当該貨物を積みもどさせなければならない。
解答・解説
答えは、〇です。
「原産地について誤認を生じさせる表示」のある貨物といえば、関税法71条1項です。原産地について直接若しくは間接に誤った表示又は誤認を生じさせる表示がされている貨物については、輸入許可はされません。
税関長は、原産地の誤認を生じさせる表示のある貨物の輸出申告をした者に直ちに通知し、期間を指定し次のいずれかを行わせることになっています(関税法71条2項)。
(ア)その表示を消す
(イ)その表示を訂正する
(ウ)その貨物を積みもどす
よって、答えは「正しい」となります。
いかがでしたでしょうか?
似たパターンの問題として、「輸入申告がされた貨物に原産地のない表示がない場合には、当該貨物について輸入許可を受けることができない」といったものも頻出ですが、上記の関税法71条にはこのような規定はありません。誤りとすぐわかりますね。
マウンハーフジャパン【通関士絶対合格通信講座】メルマガ 2023/5/7 配信分掲載