片山立志の通関士絶対合格コラム 第57回

皆さんこんにちは、片山立志です。

9月最後の問題です。
そして、2022年度第56回通関士試験に向けたコラムも今回で最終回。引き続き計算式問題に挑戦しましょう。こちらも本番と同レベルの問題ですので、ここで必ず解けるようにしておくのがよいです。

問題

下記2品目について、一の輸入(納税)申告書で申告し許可を受けたが、
許可後において、下表の通り輸入数量が誤っていることが判明し、
修正申告をすることとなった。
当該修正申告により納付すべき関税額を計算しなさい。

品名Aの当初申告の輸入数量:5,583.77kg
品名Bの当初申告の輸入数量:3,213.25kg

品名Aの正しい輸入数量:6,832.66kg
品名Bの正しい輸入数量:4,832.35kg

品名Aの適用税率:7.30円/ kg
品名Bの適用税率:113円/ kg

解答・解説

一の輸入(納税)申告書で複数貨物を輸入する場合の計算式問題です。
【ポイント1】
《修正申告前の関税額(当初申告関税額)》
品名A 5,583.77kg
  ↓(小数点以下の端数切捨)
 5,583kg x 7.30円/ kg=40,755円(1円未満の端数切捨)・・・(1)

品名B 3,213.25kg
  ↓(小数点以下1位未満の端数切捨)
 3,213.2kg x 113円/ kg=363,091円(1円未満の端数切捨)・・・(2)
(1) + (2)=403,846円

  ↓(百円未満の端数切捨)
 403,800円・・・(3)

【ポイント2】
《修正申告後の関税額》
品名A 6,832.66kg
  ↓(小数点以下の端数切捨)
 6,832kg x 7.30円/ kg=49,873円(1円未満の端数切捨)・・・(4)

品名B 4,832.35kg
  ↓(小数点以下1位未満の端数切捨)
 4832.3kg x 113円/ kg=546,049円(1円未満の端数切捨)・・・(5)
(4) + (5)=595,922円

  ↓(百円未満の端数切捨)
 595,900円・・・(6)

【ポイント3】
《修正申告により納付すべき関税額》
(6)-(3)=192,100円 ・・・(答)

したがって、納付すべき税額は「192,100円」です。

いかがでしたか?品目ごとの関税額を”1円未満の端数切捨”で算出し、それらを足してから”百円未満の端数切捨”で申告前・後ごとの関税額を算出する、という細かな計算方法が重要なポイントでした。

それでは、皆さん一緒に!
絶対合格するぞ!!

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