他の方の合格体験記を読み、元気づけられた一人です。

  • M.O様
  • 女性
  • マスターコースご受講

私は2015年から2回受験しました。私も他の方の合格体験記を読み、元気づけられた一人です。
現在小学生の子供を持つ母で、親の介護中ですので、まとまった時間がとれない中での勉強方法など、私の体験がすこしでもお役にたてればうれしいです。

私が通関士の試験をうけようと思ったのは、現在、貿易事務の仕事をしており、基礎的なことはわかっているだろうとの思いからでしたが、実際に勉強をはじめてみると、初めて知ることばかりでした。

1年目は通関実務にあまり勉強時間をとれていないまま受験し、通関業法・関税法のみ合格ライン。通関実務は散々でした。
2年目は通関実務をメインに勉強し、通関業法と関税法は6月あたりから始めました。

1年目は、ある意味通関士試験を甘くみておりました。6割とれれば合格ですし、通信教育をしっかりしていれば半年くらいの勉強で合格できると思っていました。
しかし、テキストもすべて理解することはできず、通関実務にあたっては、8月の模擬テストの1週間前からやっと始めるといった、今思えば落ちるのは当たりまえのスケジュールでした。
もちろん結果は散々たるものでしたが、通関業法と関税法が6割以上とれたのは、マウンハーフのテキストのおかげであることは間違いありません。
試験対策用の無駄のない表記とイラストによるわかりやすさ、そして間違えやすい箇所が重点的に載っており、短い時間内でも勉強しやすかったです。
読む時間がないときは、5分でもぱらぱらとめくって眺めておりました。何度もすることで不思議と頭に入っていきました。

通関業法・関税法は、2年目も浮気をせずにテキストはマウンハーフのもののみを使いました。
また実戦用として、過去の本試験問題を4年分とマウンハーフの添削問題・模擬テストを最低2回ずつ解きました。
この2科目については、だいたいの傾向があるので、テキストをすべて理解してから、過去問を解くよりは、同時進行していく方が良いと思います。問題を解いてみて、解説を読み、わからなければテキストに戻るといった方法で、進めました。
こちらに関しては、8月頃からタイムをはかり、予行演習しましたが、コマ切れの時間しかとれず、きちんと本番さながらで予行演習できたのは、模擬試験の時の1回のみです。
それでも目標の時間を決めてすることで、十分力はつきます。実際本番でもこの2科目は時間が余り、見直しをすることができました。

通関実務に関しては、テキストとしてはマウンハーフのもののみ使いましたが、税関のホームページや他校の模擬テストなども参考にしました。
出題の範囲が広いので、覚えるよりも多くの問題にあたることが大切だと思います。中でも輸出申告書と輸入申告書のふたつが配点としても大きく、難問であると思いますので、この勉強方法を詳しくお伝えいたします。

まず多くの問題にあたることですが、過去問をするのはもちろんですが、2年受けてみると、過去問では出てこなかった「歩留り」「輸入割当品目」など新しい語句があり、過去問だけでは知識として足りません。私は他校の模擬試験も活用して、とにかく場数を踏むようにしました。

また、当日初めてみる分類表があると、1年目はそれだけでパニックになりましたので、2年目は分類表を読み物として一度すべて目を通しました。中でも各項の注と号注は試験に出てくるので、理解できるまで読みました。

また、食品はここ数年問題としてでてきていますので、枝番の細かいところも英語と日本語と両方読むようにしました。あとは、課税価格に算入・不算入の正誤が重要なので、税関のホームページにある「課税価格の計算方法」を何度も読み返しました。
こちらはQ&Aのようになっているのでわかりやすく、実際ここから同じような問題がでており、やっておいてよかったと思います。こちらも、本番に向け、9月からは時間をはかってとりくみました。

今年度から試験時間が100分になりましたので、輸出申告書:20分、輸入申告書:40分、選択・択一:25分、計算:15分で解けるように、過去問や模擬テストを繰り返しました。だいたいのペースがつかめると、本番で少しは落ち着いて問題にあたれると思います。
実務はスピードと正確さが求められるため、難関であることは間違いありません。私もケアレスミスをしてしまいました。当日平常心を保つのは難しいですが、できるだけ多くの問題にあたり、電卓をたたき、語句を増やすことで、焦りはすくなくなると思います。

最後に、私の名前が官報にのっていると人から伝えられたときは、同姓同名かと疑っておりました。
でも、家に帰ると税関から合格証書が届いていました。本当にうれしかったです。子供がいて、親の介護があって、時間がとれない中でも、あきらめない気持ちで勉強をつづけました。どんなに短い時間でも続けることで、合格することは可能です!

来年度は大きな法改正が予定されており、今まで覚えたものが無駄になると思われるかもしれませんが、その知識があれば、改正があったところがどう変わったかわかります。
改正箇所は試験にでていますので、チャンスととらえることもできます。一人でも多くの方が、ご自身の夢を実現できますよう、心より祈念しております。