輸入してはならない貨物(2)

皆さんこんにちは。片山立志です。

では、前回の「輸入差し止め申立て」の続編です。
次のうち、権利者による輸入差し止め申立てが認められない場合は、どれでしょう。

  1. 著作権侵害物品
  2. 著作隣接権侵害物品
  3. 商標権侵害物品
  4. 育成者権侵害物品
  5. 回路配置利用権侵害物品

いずれも関税法69条の11第1項9号に定める輸入してはならない貨物ですね。輸入してはならない貨物なのだから、これらの権利者は、輸入差し止め申立てができるのでは??と思いがちですね。

これらの中で、回路配置利用権の侵害物品について、回路配置利用権者は、税関長に輸入差し止め申立てを行うことは、できません。

条文で確かめてみましょう。

特許権者、実用新案権者、意匠権者、商標権者、著作権者、著作隣接権者若しくは育成者権者又は不正競争差止請求権者は、自己の特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、著作隣接権若しくは育成者権又は営業上の利益を侵害すると認める貨物に関し、政令で定めるところにより、いずれかの税関長に対し、その侵害の事実を疎明するために必要な証拠を提出し、当該貨物がこの章に定めるところに従い輸入されようとする場合は当該貨物について当該税関長(以下この条及び次条において「申立先税関長」という。)又は他の税関長が認定手続を執るべきことを申し立てることができる。以下略

関税法69条の13第1項

「回路配置利用権者」は、入っていませんね。つまり、答は、5. ということになります。

この回路配置利用権については、実務上の取扱いは、ほとんどないのですが、試験対策的には、要注意なのです。

もう一つ付け加えると、「輸出してはならない貨物」には、回路配置利用権を侵害する物品は、含まれていません。

では、最後に学んだことをまとめておきましょう。

  • 回路配置利用権侵害物品は、輸入してはならない貨物であるが、回路配置利用権者は、輸入差し止め申立てを行うことはできない
  • 回路配置利用権侵害物品は、輸出してはならない貨物ではない

これが重要ポイントです。

マウンハーフジャパン【通関士絶対合格通信講座】メルマガ 2019/02/17 配信分掲載

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