不服申立制度(2)

皆さんこんにちは。片山立志です。

今回も「不服申立制度」について解説していきましょう!

【審査請求】があったときは、

≪審理員による審理と関税等不服審査会による諮問≫

財務大臣は、税関長の処分について、審査請求があったときには、次の順番で、審理、裁決を行います。

ただし、審査請求人から諮問を希望しない旨の申立てがされている場合、審査請求が不適当であり、却下する場合など一定の場合には、関税等不服審査会に諮問することを要しません(関税法91条1号~4号)。

  1. 審理員による審理が行われ、審理員意見書が提出されます。
  2. 原則としてすべての審査請求について関税等不服審査会に諮問を依頼します。
  3. 関税等不服審査会は、原則として審理員意見書などの書面審理を行います。そして、財務大臣に答申を行います。
  4. 関税等不服審査会の答申を参考にして財務大臣は、裁決を行います。なお、財務大臣は、答申を受けた時には、遅滞なく行わなければなりません。

ただし、審査請求人から諮問を希望しない旨の申立てがされている場合、審査請求が不適当であり、却下する場合など一定の場合には、関税等不服審査会に諮問することを要しません(関税法91条1号~4号)。

≪訴訟≫

税関長の処分に不服がある場合、原則として、不服申立てを経ないで裁判所に訴訟を提起することができます。ただし、関税法93条1号及び2号に掲げる処分については、審査請求に対する財務大臣の裁決を経た後でなければ、訴訟を提起することができません(関税法93条)。

具体的には、次の訴えになります。

  • 関税の確定若しくは徴収に関する処分又は滞納処分(国税徴収の例により関税を徴収する場合における滞納処分をいう。)の取消しの訴え
  • 関税法69条の2第3項(輸出してはならない貨物)又は第69条の11第3項(輸入してはならない貨物)の規定による次の通知の取消しの訴え

→児童ポルノに該当すると認めるのに相当の理由がある貨物である場合に行う税関長の輸出者に対する通知(関税法69条の2第3項の規定による通知)の取消しの訴え

→公安又は風俗を害すべき書籍、図画、彫刻物その他の物品又は、児童ポルノに該当すると認めるのに相当の理由がある貨物である場合に行う税関長の輸入者に対する通知(関税法69条の11第3項の規定による通知)の取消しの訴え

★‥∵ここで過去本試験問題にて復習しましょう!

平成30年(2018年)第52回本試験で出題された問題です。

◆◆問◆◆

関税法の規定による税関長の処分について審査請求があったときは、財務大臣は、当該審査請求が不適法であり、却下する場合であっても、関税等不服審査会に諮問しなければならない。

・・・正しいor誤り?

関税関係法令の規定による財務大臣又は税関長の処分について審査請求があったときにおいても、「審査請求人から諮問を希望しない旨の申出がされている場合」、「当該審査請求が不適法であり却下する場合」等には、財務大臣は、その審査請求人の権利利益を不当に侵害するおそれがないため、関税等不服審査会に諮問することを要しません(関税法91条)。

よって設問は誤りと判断できます。

マウンハーフジャパン【通関士絶対合格通信講座】メルマガ 2019/02/03 配信分掲載

【通関士通信講座】メルマガ 無料ご登録はこちら!

通関士絶対合格通信講座の公式メールマガジンを購読しませんか?

【通関士受験対策の神様】片山立志先生書き下ろしの通関士試験対策に役立つコラムが毎回連載!

お得な情報やセミナーのお知らせもあります!ぜひお気軽にご登録を!